プロジェクト結ニュース(2018.1.11)Vol.99
あけましておめでとうございます。現地班のヱビスです。
冬が始まる前は、「暖冬になりそう」と言っていたのですが、今のところ石巻では
ちょっと雪が多めな感じです。東北とはいえ豪雪地帯ではないので、地元の人たちも
雪道にさほど慣れているわけではありません。シーズン初めの積雪の日には立ち往生の
車がいたり、車同士で軽くぶつかってしまったのを見かけました。大きな事故を
防ぐには「心構え」と「事前対策」ですよね。大雪も地震も止めることはできませんから。
「備えあれば憂いなし」で、今年も良い年になりますように。
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◆[報告] 2018年 新年のご挨拶
◆[活動]「学校サポート活動」
◆[活動]「現地より愛をこめて」今週のピックアップ
2018年を迎えるにあたって
2017年も無事に活動を終えることができました。
日頃からのご支援、ご協力に心より感謝申し上げます。
2017年の1年間は私たちの取組内容が大きく変わった1年でした。
1.仮設団地内での放課後の遊び場である「みんなの場」事業
2.就労支援を目的とした「結のいえ」の託児・保育事業
3.石巻市内の公立校を対象とした学校サポート事業
この3つの取組みのうち、「みんなの場」は復興住宅の完成に伴い、仮設団地にお住いになる方の引っ越しにより徐々にニーズが減っていることを鑑み、活動を終えました。
託児・保育事業は、プロジェクト結の活動拠点としていた湊水産株式会社と連携しながら、内閣府の子ども子育て支援新制度を活用して、それまで事業所の一部を保育スペースとしていたところを、園舎を建設し石巻地方では初めての事業所内託児所として「結のいえ」をリニューアルしました。
https://hibishinbun.com/news/?a=7919
学校サポートセンターの取組も発災から6年が経ち、当初の多様で復旧を目的としたニーズが収斂され、この1年は主に「図書支援」の要請・要望が多くそのニーズに特化した活動を進めました。
石巻在住のスタッフが司書の資格をとり、また石巻市の総合計画として学校司書を配置する事業が始まったこともあり、教育委員会や学校と連携しながら「図書室の復旧」に取り組んだ1年でした。
そんな2017年のテーマは、「挑戦」でした。
私たちにとっては、「事業をやめる(止める)」ということも「挑戦」でした。
石巻で活動するメンバーにとっては、自立して活動を進めていくことも「挑戦」でした。
大きな挑戦から小さな挑戦まで、プロジェクト結に関わるひとりひとりの挑戦が、これまでの量に目を向けた取組から質を重視した取組に変えてくれました。
2018年のテーマは、「復興」です。
「復旧」はこわれたものを元に戻す、つまりマイナスな状態をゼロに戻す作業ともいえます。
「復興」はいまあるものを興す(盛んにする)、プラスな状態をさらに増やす作業ともいえます。
石巻の(被災地の)子供たちを取り巻く環境は、復旧のステージは終わり復興が求められています。
2012年に文部科学省は「創造的復興教育の推進」という中央教育審議会での議論をまとめた指針を発表しています。
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo9/shiryo/__icsFiles/afieldfile/2012/06/25/1322792_9.pdf
2012年はまだ復旧のステージでした。
今こそまさに、「創造的復興の推進」が求められるステージに入っています。
これまでに培った経験やネットワーク、学校や地域との信頼関係を生かし、NPOやNGOとの連携を改めて進め、「これまでに芽を出した学びと遊びの取組」や特に「図書支援」に注力し、教育委員会や各学校との連携や協働をもとに、石巻地区の「学校図書館」の復興を進める1年にしたいと思います。
同時に、石巻から離れた場所で生活を送る結のメンバーや賛同者・賛同団体も含めた関係者の皆さんと「次に大きな災害が起こった時に、子供たちの遊びと学びの支援にどう備えるか」ということに対してどのような取組をすべきか、ということも話し合いを通し形をつくる1年にしていきます。
発災から2,488日が経ちました。
当時小学1年生だった子供たちも、中学生になりました。
子供たちの成長とともに、私たちもまた成長を続けられる取組を続けます。
私たちの目的は、「子どもたちの学びと遊びの機会を、あらゆる組織や個人の協力により、持続的に支援すること」です。
やりたい人がやれることをやれるだけ、という原則を大事にしながら、「復興」に取組みましょう。
本年も一層のご支援、ご協力を何卒よろしくお願い申し上げます。
2018年1月1日
一般社団法人プロジェクト結コンソーシアム
理事長 長尾彰
プロジェクト結ニュース(2017.12.11)Vol.98
こんにちは。現地班のヱビスです。
先日道路を走っていると、建物を撤去する工事を目にしました。仮設住宅の解体です。
市の周辺部から徐々に閉鎖されていますが、まだ必要としている住民はいるので中心部の
大きな仮設住宅団地に集約が始まっています。学校の方でも仮設校舎はもうほとんど
なくなり、広々とした校庭の風景にも慣れてきました。皆でゴシゴシ掃除した学校プールの
いくつかは取り壊され建て替えられたものもあります。
元に戻ったもの、新しくなったもの、目に見える変化が沢山ありますが、目に見えない
部分はどう動いているのか、動いていないのか、気にし続けなきゃなぁ、と思う2017年の
年の暮れです。
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◆[活動]「学校サポート活動」
◆[活動]「現地より愛をこめて」今週のピックアップ
プロジェクト結ニュース(2017.11.11)Vol.97
こんにちは。現地班のヱビスです。
日が短くなりました。
先日九州大分から仙台に来た友人が、「夕暮れが早い!日没が一時間違うなぁ」と言ってました。
そりゃあ日の沈む果ての国から来たんだから日の出ずるこの地と比べたら随分違うでしょう、
と思っていたのですが、よくよく注意してみると経度がさほど変わらない東京よりもさらに
夕暮れが早い気がします。
そうか!緯度が高いので冬にはより一層日が短くなるってことか!そういえば夏は日が長いなぁ、
と思っていましたから納得です。
大分との経度約10°の違いならば時差40分くらいのはずですから、日の入りの時間は緯度5°分が
上乗せとなっているのですね。
数えてみれば冬至まであと40日あまり。早く暗くなるはずですね。
ああ、タイヤ交換しなくっちゃ。冬が来る前に・・。
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◆[紹介] 映画「一陽来復 Life goes on」来年3月公開
◆[活動]「学校サポート活動」
◆[活動]「現地より愛をこめて」今週のピックアップ
プロジェクト結ニュース(2017.10.11)Vol.96
こんにちは。現地班のヱビスです。
「うわっ、じゃこだ!じゃこの臭いがする。どこかにいるぞ!」
この季節、石巻でよく聞く言葉です、じゃこ。
ちりめんじゃこではございません。またの名を「へっぴり」。そう、これでちょっと
想像できそうなやつ、その本名はカメムシ。
秋になって寒くなり始めた今、暖かい場所を求めていろんな隙間にもぐり込もうと
したり、家の中に入ってきたりして急に目に付くようになるらしい。
いやあ、あいつの出す臭いは一度着くとなかなか取れないんですよね。
しかも石巻では(東北では、かな?)結構な大量発生します!怖いでっせー。
石巻風物詩のマイランキング上位に入る話題でした。
皆さんのところにも出ます?じゃこ!
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◆[活動]「学校サポート活動」
◆[活動]「結のいえ保育園・秋フェス開催」
◆[活動]「現地より愛をこめて」今週のピックアップ
プロジェクト結ニュース(2017.9.11)Vol.95
こんにちは。現地班のヱビスです。
テレビの同時中継映像を見ていて、一体これは現実のことなのか、映画の一コマなのかわからない、
と思ったことが三回あります。1.17、3.11、9.11の三回。どれも、その時に起こっていることだと
なかなか理解できませんでした。前二者が自然災害であることに比べて、9.11は人為的な災害です。
自然災害は被害を抑える工夫はできても発生を止めることはできません。でも、人為的なものは
そもそも起こさないで済ませることができるはずです。
先日のJアラートの時には、画面で見るだけでなくて映画そのものに巻き込まれたような体験でした。
自分に何ができるのか一向にわからない毎日ですが、人間の「叡智」というものが発揮されることを
切に願う9月11日です。
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◆[活動]「学校サポート活動」
◆[活動]「現地より愛をこめて」今週のピックアップ
プロジェクト結ニュース(2017.8.11)Vol.94
こんにちは。現地班のヱビスです。
この夏、石巻は熱いです。(暑くはありません。今日(10日)の最高気温なんて
22.7℃ですから・・。笑)
6/30には市内中心部に新しく「観光交流施設いしのまき元気いちば」がオープンしました。
7/22-9/10は「リボーン・アート・フェスティバル」が開催され、市内いたるところに
黄色い幟がはためいています。
アート作品が展示してあったり、色んなジャンルの音楽がそこここで生演奏されてます。
牡鹿半島の先端には、Yayoi Kusamaの水玉オブジェも飾ってありまっせ。
残念ながら石巻のリオのカーニバル(と私が呼んでいる)「川開き祭り」は終わって
しまいましたが、まだまだ熱気冷めやらず、です。
心は熱く、身体は涼しく、夏の後半を石巻で過ごすのもよいのでは?
それでは、8月号のメルマガをどうぞ。
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◆[活動]「学校サポート活動」
◆[活動]「現地より愛をこめて」今週のピックアップ
プロジェクト結ニュース(2017.7.11)Vol.93
九州地方を中心とした記録的な豪雨により犠牲になった方々におくやみ申し上げます。
また、被災されたすべての方々にお見舞い申し上げるとともに、皆様の安全が1日でも
早く確保され、日常の生活に戻れることを願います。
こんにちは、広報班の樋口です。
6月末に数日間石巻に行って、2つの学校の図書整理に加わってきました。日々の現地班
からの報告を読んで、作業内容は知っているつもりなのですが、実際には大違いです。
そして、作業の合間にかわされる生徒たち、先生、学校司書さんとのちょっとした会話が
楽しいです。学校によって図書整理の規模もやり方も違うので、その度にノートに書いて
覚えます。今回は古いラベルを取って、新しいラベルを貼る作業が多かったですが、
本の状態によってやることが異なり、最終的には「その本を読む子どもたちがどういう
状態であれば、本を手にとって読んでくれるか、をイメージすること」が重要のようです。
奥深いですね。
そして、これまでご報告していた「結のいえ保育園」の新しい園舎が無事に完成し、
7月1日にお引っ越しが行われました! 忙しい中を、あっきー先生と、園長先生から
メッセージを頂いたので、ぜひお読みください。あっきー先生は、お引っ越し間近の
園の様子、そして園長先生は、お引っ越し後のご挨拶です。
また「結のいえ保育園通信」は、新園舎完成を一つの区切りとして、今回の記事が最後
となります。もちろんこれからも、折に触れてその成長ぶりはご紹介したいと思います
ので、引き続きよろしくお願いいたします。
それでは、7月号のメルマガをどうぞ。
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◆[活動]「結のいえ保育園通信」
◆[活動]「学校サポート活動」
◆[活動]「現地より愛をこめて」今週のピックアップ
プロジェクト結ニュース(2017.6.11)Vol.92
こんにちは。現地班のゑびすです。
一昨日(9日)の学校サポートは今年最初の「プール掃除」でした。
「今年最初の」といっても、今年の依頼は2校だけですから、
もう既に半分が終わってしまいました。笑
プール掃除の手伝いは、もともと福島原発由来の放射線の影響を心配して、
教育委員会が一年間溜まっていた水に子ども達がふれないようにと決定した
ことがきっかけです。
(毎日測定していた線量のデータでは心配することはなかったようですが。)
2012年などは20校近く請け負った活動ですが、昨年はボランティア募集を終了していた
こともあって6校に減り。そして今年2校。
石巻の様子が平常に近づいてきた証拠だと思うと何となくホッとした気持ちにもなります。
でも、この時期にボランティアに来てくれたたくさんの人たちと一緒に、水や虫たちや
ヘドロと格闘した思い出は一生忘れなれないなぁ・・。
それでは、夏のプールをイメージしながら、今月号をどうぞ。
―【目次】――――――――――――――――――――――――――――――――――
◆[活動]「学校サポート活動」
◆[活動]「現地より愛をこめて」今週のピックアップ
◆[活動]「結のいえ保育園通信
プロジェクト結ニュース(2017.5.11)Vol.91
こんにちは。現地班のゑびすです。
ゴールデンウィークで石巻を4・5日あけていたら、山の色が冬の色から新緑の色に変わっていました。
例年だと、もうすぐ、枯れた木の色と桜のほのかなピンク色が混じった景色から、
新緑の中に藤の色の紫が見え隠れするように変化していきます。今から紫色の季節が楽しみです。
それでは5月号のメルマガをお楽しみください。
―【目次】――――――――――――――――――――――――――――――――――
◆[活動]「結のいえ保育園通信」
◆[活動]「現地より愛をこめて」今週のピックアップ
ボランティアについて
寄付・ご支援
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