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2012/01/04,05 学校サポートジャーナル
- 2012-01-05 (木)
- 活動報告
こんにちは。あやです。
新年になりました。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
プロジェクト結は、4日から活動を再開いたしましたのでご報告です!
新年最初の活動は、石巻市立大原小学校の図書室の整理。
11月頃に教頭先生からご相談を受けていたのですが、
実情を聞いてみると、プロの手をお借りした方が良さそう。。。ということで、
今回は5名のプロをお連れすることになり、この時期となりました。
(文部科学省の元・社会教育課長で図書館公民館海援隊、
震災後はsaveMLAKを進めてらした現・国立教育研究所の神代センター長に協力を仰ぎ、
本の専門家である大学教員・図書館司書・司書教諭を繋いでもらいました。)
大原小学校に着いた時は、雪景色でした。(大原ではめずらしいことだそうです)
まずは、校長先生に図書室についての状況をお聞きしました。
大原小学校は、津波からはぎりぎり免れたものの、
当時は、多くの方々が避難してきました。
最初は体育館に避難していたそうですが、やはりあまりに寒い、ということで、
校舎に入って過ごしていたそうです。
その際に、図書室も避難してきた方々が休む場所として使われ、
地震で落ちてしまった本も、そうでない本も、一気に脇へよけたことによって、
本の並びが分からなくなってしまい、
また、寄付などで新しい本も300冊ほど送られて来たので、
その本も一緒に、「とりあえず本棚に戻した」状況になっていました。
そして、何より図書担当の先生は担任も兼務しており、忙しく、
なかなか図書整理に手をつけられずにいた、ということもありました。
ですので、本の分類や、心地よい図書室づくりも含めて、
プロである、学校図書室や公共図書館の司書の方々や、司書教諭を養成する大学の先生に
お手伝いいただくことになった、ということなのです。
今回参加してくださった方々は以下の5名の方々です。(50音順)
有山裕美子 (私立工学院中高 司書)
太田和順子 (千葉県市川市立新浜小学校 司書 日本子どもの本研究会)
高桑弥須子 (千葉県市川市立富美浜小学校 司書 日本子どもの本研究会)
中村百合子 (立教大学 准教授)
中山美由紀 (東京学芸大学附属小金井小学校司書 専修大学他非常勤講師 saveMLAK有志)
作業としては、「本棚の位置の変更」「本の分類」「本の配架」「分類番号の記入」「新本の登録」
もう、私にとっては、プロの世界にどっぷり浸からせて頂く2日間となりました。
最初は、バラバラの形をしていた本棚を、どこにどう移動すれば心地よく過ごせるか、
バランス良くなるか、などの話から始まり、
移動、再移動、向きを変える。など環境づくりから始まりました。
本棚大移動。
その後は、0~9に本を分類し、
著者順に配架してきます。
新しい本は、登録。
「これは分類なんだと思う?」
「私は4にしてる。」
「私もかな。」
「小学校の学校図書の絵本は、どうしたって、著者順。授業と連動するにはそれが一番。」
「うわぁ!この本、もう廃版なのよね!うちの図書室にも欲しい。。。」
などなど、整理をしている時はもちろん、食事中も、移動中も、お風呂の中も(!)、
ずーーーーーーーーーーっと本の話。
プロフェッショナルであると共に、「もうね、趣味なのよ。」と笑うみなさん。
本当に感動しました。
私はと言えば、本棚の配置換えの時に新しくできたスペースを見て、すかさず、
「プレイマットを敷きたい!いいですか!」
と言ったくらい。。。これが私の唯一の提案でした。笑
2日目は、図書整理だけではなく、なんと、
1・2年生に向けて、本の読み聞かせと語りをしてくださいました!!!
これがまた、大人が聴いてもおもしろい!!!
人に向けて語りかける、ってことは、こんなにも表現豊かで温かいものなのかと
心から思いました。
映像でお伝えできないのが本当に残念です。
十二支の順番がどう決まったか。物語。(方言いっぱいの語りに子ども達も大笑い)
この読み聞かせ・語りタイムがあったので、
放課後、1年生の子ども達が図書室へ遊びに来てくれました。
こうして、ただ図書整理をするだけでなく、子ども達とも触れ合う時間を持てたことを
嬉しく思います。
今回の図書整理を通して、新たに気がついたこと。
専任で司書教諭がいない学校は、どこも先生方が兼務しており、
今回のように、新しい図書が多く入荷したり、配架を一からやらなければならない場合は
本当に作業量が多くなるということ。
そして、大原小学校のように小さな小学校では、教員の人数そのものが少なく、
授業や担任業務で手いっぱいになってしまうことも少なくない、ということ。
学校教育の中で、授業をより豊かにするものの1つとして、図書の役割は大きく、
それを利用しない手はありません。
だけれども、なかなかそれがうまく連携できていない学校も多いように思います。
でも、図書室の整理をし、図書の分類を学んだり、心地の良い環境づくりをしてみることで、
本当に多くのアイデアが浮かんできます。
こうしてプロの方々と連携して、手伝って頂くことで、
多くのことを学ぶ機会を得ることができる。
そんな新たな関わり合いを増やしていけたらいいなぁ、と思っています。
ちなみに、今回は2日間では、ラベルを貼り直すところまではいけませんでした。
ですので、続きは、プロ集団(笑)よりしっかりと引き継ぎをさせていただき、
プロジェクト結のメンバーで継続していきます。
またご報告いたします!!
それでは最後にサービスショットを2枚。
最後、帰りの時間に間に合わなーい!!とバタバタ作業をしていたら、
見かねた校長先生が手伝ってくださいました。
そしてこちらは、今回できた、座敷スペースでくつろぐ教頭先生と記念写真。↓
本当に、温かい学校です!
追記:
プロ集団のおひとり。中村さんのブログで、より専門的な内容がご覧いただけます。
「東京から飛んで学校図書館を考える」
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2011/12/22 学校サポートジャーナル
- 2011-12-22 (木)
- 活動報告
こんばんは。あやです。
ここ3週間、かならず1日は何かしらお伺いしている貞山小学校。
終業式の今日は、なんと、体育館のワックスがけをお手伝いしました!
1月末に行われる、学芸会のための準備でもあります。
今年は、授業時間確保のために、3時間目に終業式を行うものの、
6時間授業。という不思議な日。
先生方も、2学期最後の日なだけに、少しバタバタしている日。
「もし今日結さんにやってもらえなかったら、
教職員で冬休みにやることになっていたと思うので、本当に助かります・・・。」
と言われちゃうと、俄然やる気がますます出てくるのでした。笑
特に、貞山小学校の体育館は、津波が来て、ヘドロが大分入ってしまった体育館。
当初は、避難所としても使えない程の状態でした。
そして、避難所として使い終えた後は、盛り上がったり、沈んだりしてしまった床を直して
この12月にやっと体育の授業ができるようになった。という体育館です。
なので、こんな感じに色あせたり、つぎはぎされている状況です。
それでも、体育館で授業ができるという事は、授業環境が断然良くなって、
「ほんとーーーに、ありがたい。」と先生方がおっしゃることでもあるのでした。
ということで、まずは、モップでから拭き。
雑巾で水拭き。
1度めのワックスがけ。
そして、乾くのを待ちます。
乾くのを待つ間、なんと給食をごちそうに!!
各クラスの子ども達が持ってきてくれました。
単純に嬉しいものです。
ちなみに今日は、クリスマス仕様の給食!
おなかもいっぱいになった頃、1度めのワックスが乾き始めたので、
もう1度ワックスをかけました。
やっぱり、床の表面がはげてしまっている部分は、
ちょっと多めにワックスをかけた方が良い感じ。
↓事前
↓事後
今日の作業は、想像していたよりも、成果があった感じがして、
作業したこちらも、「仕事したなぁ!」という気持ちになれました。
これで、1月の学芸会。見る人も見せる人も、気持ちよく過ごせると嬉しいな。
一緒に作業してくださった先生方も、
お疲れさまでした!!
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2011/12/21 学校サポートジャーナル
- 2011-12-21 (水)
- 活動報告
こんにちは。あやです。
朝から、子どもの学び支援ポータルサイトを見ていたら、
石巻市立北村小学校の支援要請を見つけました。
要請内容は、「除雪器具」。
いくつかあった中で、「一輪車3台」ならお手伝いできそうだね、
ということで、動き始めました。
最初は、石巻市内のホーマックで買うのも有りかな??
などと話してもいたのですが、北村小学校は、中古でももちろん構わない、ということ。
そんな電話のやりとりをしていると理事長が、
「あ!そう言えば、ピースボートさんが沢山一輪車持ってたよね?」
と、がれき撤去などに彼らが使っていた様子を思い出し、
思い切ってピースボートの方に連絡をとってご相談させて頂いたところ・・・
「たくさんありますから、いいですよ!」
と快くお譲りくださることになりました。
いやぁ・・・ありがたい!!!
今日これから取りに行く、ということにもすぐにご対応くださり、
本当にありがたい連携をしてくださいました。
実際に、一輪車を保管している、という場所に伺うと、
こんな感じで大切に保管されていました。
対応してくださったマキさんも、気持ちの良い方で、本当に感謝しかありません。
先生方もとても喜んでくださったので、こちらも嬉しくなりました。
ピースボートのみなさん、ありがとうございました!!!!!
追記。
無事、北村小学校に3台の一輪車を届けたその日の夜、
石巻に結構雪が降りました。間に合って良かった良かった。
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2011/12/20 学校サポートジャーナル
- 2011-12-20 (火)
- 活動報告
こんばんは。あやです。
今日は、ちょっと嬉しいことが。
先日ご紹介した、石巻市立大谷地小学校が支援要請していた、
加湿器10台や、ジェットヒーター。
文科省の子どもの学び支援ポータルサイトを見た方から、
すでに支援があったそうです!!!!!
嬉しい!!
大谷地小学校の校長先生ともお電話でお話したのですが、
「本当にすごいものですね・・・。人の繋がりっていうのはありがたいものです。」
と、すっごく嬉しそうでした。
とは言え、まだ解決していない、マット運搬車などの要請は続いています。
引き続き、情報拡散等、ご協力お願いいたします!
大谷地小学校の支援要請内容
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2011/12/19 学校サポートジャーナル
- 2011-12-19 (月)
- 活動報告
こんにちは。あやです。
今日は、石巻市立稲井小学校で、花植えのお手伝いをしてきました。
稲井小学校の花壇は、震災で地盤が沈下してしまいました。
直す予定だったのが、工事が止まってしまっていて、いつ再開するかどうかも分からない状態に・・・。
それでは時期が分からないなら、花を植えてしまおう!
ということで、結に「人手の協力をお願いします!」とお声がかかりました。
稲井小学校が避難所だった頃、避難していた方々が、何度か直してくれたそうなのですが、
続く余震でまたも割れてしまう校舎の入り口階段。
学校は、まだまだこんな状況でもあります。
保護者の方には、既に、校庭の遊具の色塗りや、砂場づくり、植木の剪定などもお願いしており、
この年末の忙しい時期に、花植えまでお願いするのは忍びない・・・という想いも先生方にはあるようでした。
ということで、今回もがんばるぞ!!
と午前10時頃に伺ったら・・・
なんと!校長先生と教頭先生が、既に花植えを開始しているではないですか!!!!!!
がーん。(しかも7時から始めていたというから、あわあわしてしまいました。)
「せ、せんせい!そんな、私たちが何のために来たか分からないじゃないですか!笑」
というと、教頭先生が
「いやぁ、下準備だけでも、と思っていたら、熱中しちゃって・・・笑」
こういう校長先生と教頭先生がいらっしゃる学校は、きっと子ども達にも温かさが伝わっているはず。
そんな風に思うのでした。
気持ちを入れ替えて、8名でとりかかろうとすると、
教頭先生が花植えのコツを伝授してくださいました。
ポットから出して、根っこの土を少しほぐし、
土に植えて、上から「ギュッ」とおさえる。
「この、ギュッが大事ね。」
との教頭先生の教えをもとに(笑)、一気に終わらせます。
こちらは8名。
パンジー300ポット。あっという間に4つの大きな花壇に植えられました。
実はこの稲井小学校。
『花いっぱいの小学校』
というスローガンを掲げているそうで、
「やっと面目が保てました・・・」
と教頭先生がぼそっと話してくださいました。
大切にしていること。は、どんな時でも守っていきたいもの。
そのお手伝いが、少しはできたかな?
またパンジーを眺めに稲井小学校の校庭に行こう!
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