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活動報告 Archive

2012/01/27 活動報告

こんにちは。はこです。

1/23~27日まで28期の活動も無事おえました。
今週はボランティア参加者6名、また最初の3日間は和魂のみなさんも参加してくださり、大人数でのわいわいした活動となりました。

その中で、特に印象的だった出来事の一つ、
最終日である27日(金)に、貞山小学校の学芸会を見させていただいたときのことを書きたいと思います。

以前から、物資の移動や、サッカーゴールの設置等で関わりのあった貞山小。
本来ならば、毎年秋に開かれるはずの学芸会ですが、今年は震災の影響により、今の時期の開催となりました。
その中でプロジェクト結も、今回の学芸会に向けて、体育館の片づけ、ワックスがけ、会場設置等をお手伝いさせていただきました。
そんな背景から、今回招待していただいたのです。

今回の学芸会のテーマは「作り上げよう 笑顔いっぱい思い出に残るステージを」。

保護者席も、先生方曰く今までにないくらいの満席。

みんな、今日の日を楽しみにしていたんだなと、ひしひしと感じさせられました。

そして、いよいよ開幕。

まずは1年生と各学年の代表による挨拶。
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この時点で、結のスタッフはうるうる。笑

その後は各学年による出し物。
5年生、1年生、3年生、4年生、2年生、6年生の順に進んでいきます。
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時には笑ったり、懐かしくなったり、感動したり、涙したり・・・。
文字通り、笑いあり、涙ありの学芸会でした。

その中でも、特に印象に残ったのが、4年生と6年生の出し物。

4年生は「重ねよう みんなの音・みんなの心」をテーマに、太鼓の演奏、そして、阪神淡路大震災の際に復興の願いを込めて作られた歌「幸せ運べるように」の合唱。

まずは、太鼓演奏から。
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とても力強く迫力のある演奏に、思わず心がうばわれてしまいました。
いいなぁ、私もこういうの、やってみたかったなぁ。

そして、合唱。
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もう、これがね。
たまらないのです。涙が止まらないのです。
だって、子どもたち、みんな一生懸命心をこめて歌ってるんだもん。

曲中に、「地震にも負けない 強い心をもって」という歌詞が2回でてくるのですが、
貞山小の4年生は1回目は「地震にも負けない」、そして2回目は「津波にも負けない」と変えていて、それを聞いてまた胸にこみあげてくるものがありました。
周りをみると、涙している保護者の方もちらほら。
私自身も、正直いって、石巻でこんなに泣いたのは初めてかもしれません。

私のつたない文章力では、この感情を伝えきれないのが本当に悔やまれます。
それくらい感動し、まだまだ頑張ろう、そう思わせてくれた歌声でした。

そして6年生。
劇もさることながら、最後の感想発表の場面でのこと。
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とある女の子が、次のようなことを述べていました。

「私たちは12月になって、ようやく体育館が使えるようになりました。そして、たくさんの人の協力で今日こうして学芸会を開くことができて、思い出が一つ増えました。」

この言葉を聞いて、またしても涙が。。
学芸会を開くことができて本当によかったね、という気持ちと、その準備も少しでもお手伝いできてよかった、と心の底から思いました。

今年は、練習時間が取れないことから、劇ではなく、合唱・合奏がメインとのこと。
しかし、練習時間がないとは思えないくらい、どの学年も完成度が高く、何より胸に響くものがある出し物となっていました。

学芸会終了後は、6年生のみんなと一緒にお片付け。

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子どもたちの満足そうな顔をみれて、先生方の、開催できてよかった、と嬉しそうに話している姿をみれて、私まで嬉しくなったり。
そして、改めて頑張ろうという気持ちがむくむく湧き上がってきました。

私にとって、人生の中で忘れられない学芸会となったし、子どもたちや先生方にとってもそうなっていればいいなぁ。

また、共に準備の手伝いをしていただいた、過去の参加者のみなさんにも感謝です。
私たちだけでは、とてもできなかったと思います。
たくさんの人に支えられて活動ができているんだなぁ、と再確認させられました。
その有難みをかみしめながら、これからも活動していきたいと思います。

素敵な学芸会に呼んでいただいた貞山小学校の先生方、本当に、本当にありがとうございました!
そして、これからもよろしくお願いします。


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2012/01/20 学校サポートジャーナル

こんにちは。はこです。

報告が遅くなってしまいましたが、26期(1/9~13)と27期(1/16~20)の活動のうち数日、
実は大原小学校へもお邪魔させていただいていました。

1/5の綾さんの報告にあった図書整理。
そう、その続きを行うためです。

主な作業は、司書さんたちが分類してくれた通りに、新しくラベルを書いて一冊一冊に貼り直していくこと。
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(写真左側のラベルから、右側の数字が大きなラベルへと貼り直していきます。)

一見、単純そうなこの作業。
元から貼ってあったラベルを綺麗にはがしたり、本の埃を綺麗にふいたり、ラベルの上からラベルキーパーを貼ったり・・・

意外と大変。。
私たちが作業できる時間も、9時から13時までと限られているためなかなか一気には進みません。

それでも、毎日みんなで少しずつ進めていきます。
今は、やっともう少しで半分、というとこまで進みました。
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大原小学校での活動の楽しみの一つは、校長先生や教頭先生はじめ、先生方とお話すること。
(先生方は本当にみんな優しくて面白い!)
それに、毎日のように通っているおかげか、子どもたちが自分たちから話しかけてくれる回数が日に日に増えていくのです。
これって、すごく嬉しい。

大原小学校は牡鹿半島にあるため、プロジェクト結の拠点である湊水産からは車で40~50分かかります。
それでも、行きたい!と思ってしまう魅力が、大原小学校にはあるなあと感じます。

引き続き、28期(1/23~27)でも大原小学校に通い、同様の作業をする予定です。
28期では一日かけて作業できる日もあるので、一気に進むかな・・・?

また、作業経過をご報告いたします!

そうそう、1/4~5に来てくれた司書さんや、結メンバーたちが作ってくれた、座敷スペース。
こんな感じで子どもたち、くつろいでます。
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仕掛け絵本が置いてあるコーナーには、授業前にいつも女の子たちの姿が。
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図書室が、少しでも子どもたちにとって居心地のいいスペースとなりますように。


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2012/01/10 学校サポートジャーナル

こんばんは。あやです。

本日、早速、大原小学校の図書整理の続きをしてきました!

今日はあまり時間と人数がとれず、少し様子見のようなところがあったのですが、
やっぱり人数が少ないと進みは遅い…

日本の文学、ア行のみのラベル貼りで終了。。。

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とは言え、明日も明後日も大原小学校には伺う予定なので、大丈夫!

ちなみに、今日嬉しかったのは、
おすすめの本、として、飾り棚に置いてあった絵本が、
2冊も貸出中になっていたこと!!

写真撮り忘れちゃったのが心残りですが、
やっぱり「仕掛け」って大事だなぁ、としみじみ思いました。

また経過をご報告いたします!


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2012/01/04,05 学校サポートジャーナル

こんにちは。あやです。

新年になりました。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
プロジェクト結は、4日から活動を再開いたしましたのでご報告です!

新年最初の活動は、石巻市立大原小学校の図書室の整理。

11月頃に教頭先生からご相談を受けていたのですが、
実情を聞いてみると、プロの手をお借りした方が良さそう。。。ということで、
今回は5名のプロをお連れすることになり、この時期となりました。
(文部科学省の元・社会教育課長で図書館公民館海援隊、
 震災後はsaveMLAKを進めてらした現・国立教育研究所の神代センター長に協力を仰ぎ、
 本の専門家である大学教員・図書館司書・司書教諭を繋いでもらいました。)
 
 
大原小学校に着いた時は、雪景色でした。(大原ではめずらしいことだそうです)

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まずは、校長先生に図書室についての状況をお聞きしました。

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大原小学校は、津波からはぎりぎり免れたものの、
当時は、多くの方々が避難してきました。
最初は体育館に避難していたそうですが、やはりあまりに寒い、ということで、
校舎に入って過ごしていたそうです。

その際に、図書室も避難してきた方々が休む場所として使われ、
地震で落ちてしまった本も、そうでない本も、一気に脇へよけたことによって、
本の並びが分からなくなってしまい、
また、寄付などで新しい本も300冊ほど送られて来たので、
その本も一緒に、「とりあえず本棚に戻した」状況になっていました。
そして、何より図書担当の先生は担任も兼務しており、忙しく、
なかなか図書整理に手をつけられずにいた、ということもありました。

ですので、本の分類や、心地よい図書室づくりも含めて、
プロである、学校図書室や公共図書館の司書の方々や、司書教諭を養成する大学の先生に
お手伝いいただくことになった、ということなのです。
 
 
今回参加してくださった方々は以下の5名の方々です。(50音順)

有山裕美子 (私立工学院中高 司書)
太田和順子 (千葉県市川市立新浜小学校 司書 日本子どもの本研究会)
高桑弥須子 (千葉県市川市立富美浜小学校 司書 日本子どもの本研究会)
中村百合子 (立教大学 准教授)
中山美由紀 (東京学芸大学附属小金井小学校司書 専修大学他非常勤講師 saveMLAK有志)

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作業としては、「本棚の位置の変更」「本の分類」「本の配架」「分類番号の記入」「新本の登録」
もう、私にとっては、プロの世界にどっぷり浸からせて頂く2日間となりました。

最初は、バラバラの形をしていた本棚を、どこにどう移動すれば心地よく過ごせるか、
バランス良くなるか、などの話から始まり、
移動、再移動、向きを変える。など環境づくりから始まりました。

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本棚大移動。
 
 
その後は、0~9に本を分類し、
著者順に配架してきます。

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本棚から出して、分類。
 
 

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新しい本は、登録。
 
 
「これは分類なんだと思う?」
「私は4にしてる。」
「私もかな。」

「小学校の学校図書の絵本は、どうしたって、著者順。授業と連動するにはそれが一番。」

「うわぁ!この本、もう廃版なのよね!うちの図書室にも欲しい。。。」

などなど、整理をしている時はもちろん、食事中も、移動中も、お風呂の中も(!)、
ずーーーーーーーーーーっと本の話。

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プロフェッショナルであると共に、「もうね、趣味なのよ。」と笑うみなさん。
本当に感動しました。

私はと言えば、本棚の配置換えの時に新しくできたスペースを見て、すかさず、
「プレイマットを敷きたい!いいですか!」
と言ったくらい。。。これが私の唯一の提案でした。笑

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2日目は、図書整理だけではなく、なんと、
1・2年生に向けて、本の読み聞かせと語りをしてくださいました!!!

これがまた、大人が聴いてもおもしろい!!!
人に向けて語りかける、ってことは、こんなにも表現豊かで温かいものなのかと
心から思いました。
映像でお伝えできないのが本当に残念です。

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ねずみの嫁入り(エプロンが絵本代わり!)

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十二支の順番がどう決まったか。物語。(方言いっぱいの語りに子ども達も大笑い)

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絵本・まくらのせんにん(子ども達が参加できる読み聞かせ)

この読み聞かせ・語りタイムがあったので、
放課後、1年生の子ども達が図書室へ遊びに来てくれました。
こうして、ただ図書整理をするだけでなく、子ども達とも触れ合う時間を持てたことを
嬉しく思います。
 
 
 
今回の図書整理を通して、新たに気がついたこと。

専任で司書教諭がいない学校は、どこも先生方が兼務しており、
今回のように、新しい図書が多く入荷したり、配架を一からやらなければならない場合は
本当に作業量が多くなるということ。
そして、大原小学校のように小さな小学校では、教員の人数そのものが少なく、
授業や担任業務で手いっぱいになってしまうことも少なくない、ということ。

学校教育の中で、授業をより豊かにするものの1つとして、図書の役割は大きく、
それを利用しない手はありません。
だけれども、なかなかそれがうまく連携できていない学校も多いように思います。

でも、図書室の整理をし、図書の分類を学んだり、心地の良い環境づくりをしてみることで、
本当に多くのアイデアが浮かんできます。

こうしてプロの方々と連携して、手伝って頂くことで、
多くのことを学ぶ機会を得ることができる。

そんな新たな関わり合いを増やしていけたらいいなぁ、と思っています。
 

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ちなみに、今回は2日間では、ラベルを貼り直すところまではいけませんでした。
ですので、続きは、プロ集団(笑)よりしっかりと引き継ぎをさせていただき、
プロジェクト結のメンバーで継続していきます。

またご報告いたします!!
 
 
それでは最後にサービスショットを2枚。

最後、帰りの時間に間に合わなーい!!とバタバタ作業をしていたら、
見かねた校長先生が手伝ってくださいました。

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そしてこちらは、今回できた、座敷スペースでくつろぐ教頭先生と記念写真。↓

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本当に、温かい学校です!
 
追記:
プロ集団のおひとり。中村さんのブログで、より専門的な内容がご覧いただけます。
「東京から飛んで学校図書館を考える」
 
 


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2011/12/23 活動報告

こんにちは。はこです。

今日は結の2011年最後の活動日。

そんな本日の午前中は、震災後からお世話になっている湊水産の母屋を、感謝の気持ちを込めてみんなで大掃除。

プロジェクト結の活動は、この湊水産の母屋なしではなし得なかったと言っても過言ではありません。

さて、肝心の母屋は25期の皆さんのご協力もあって、ぴかぴかに☆
気が付いたらお昼過ぎになっていたくらい、皆さん掃除に没頭していました。
個人的も、ずっと気になっていたところを掃除出来てすっきり!
これで来年からも、気持ちよく活動ができそうです♪

***

さてさて、午後は腹ごしらえをしてから、開成11団地南集会所でみんなの場。

今日は2011年最後の活動&年末、ということで、お餅つきをすることに!

お餅の準備ができる前から、杵と臼をみて、そわそわ落ち着かない子どもたちや、噂を聞きつけて、続々と集まるおばあちゃんたち。
恐るべし、口コミパワー!笑
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お餅と絡める大根おろしやきなこも、みんなで準備します。

さてさて、いよいよお餅にするための蒸したもち米が入ります。
子どもが次から次へとぺったんぺったん。

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はじめは恥ずかしがって遠慮していた大人の方たちも、みんなの声にのせられてぺったんぺったん。
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つきあがったお餅は、みんなで丸めていきます。

おばあちゃんが、小さい子たちに「こうやって丸めるんだよ」と教えてあげたり。
こうやって自然と世代間交流が生まれるのって、いいな。
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できあがったお餅は、もちろんその場でいただきます♪

私はおばあちゃんたちから、「このきなこ甘くない!東北人は味濃いのが好きなんだから!」なんてダメ出しをされてしまいました。笑

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今回の餅つきは、杵と臼や準備等、石巻の料亭「石もり」さんの全面協力により実現できました。
いつもありがとうございます。

その後はいつも通りのみんなの場として、キネクトやクッキー作り、UNO等をして子どもたちと過ごしました。

***

そして、無事2011年の結の活動も終わり。

3/11からあっという間の日々でしたが、こうして活動を続けられたのも、日頃から応援し、支えてくださる皆様のおかげです。
本当に、感謝の気持ちでいっぱいです。
引き続き2012年も、日々たくさんのことを学びつつ活動を続けていきますので、どうぞよろしくお願いいたします。

はこ

 


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