2020年を迎えるにあたって
【プロジェクト結コンソーシアム 年頭のご挨拶】
発災から3,218日が経ちました。
2019年は石巻でも台風19号による水害が発生し、東日本大震災での地盤沈下が原因で1万棟の住宅が浸水しました。
市内各小中学校に人的・物的被害はありませんでしたが石巻市社会福祉協議会によるボランティアセンターが開設され、およそ1ヶ月間、全国から集まったボランティアが中心となって、被災した民家や事業所から泥かきや家財道具の運び出しなどの作業が進められました。
そんな中、プロジェクト結の学校サポートセンターの事業も粛々と進めました。
図書サポートを中核に、各学校と石巻市図書館とも連携を進めながら蔵書の整理と市に採用され各学校に配置された学校司書への引き継ぎを実施してきました。
復旧・復興に主軸に据えた石巻での活動は本年3月末をもって終えます。
子供たちの遊びと学びの復旧・復興支援として始めたこれまでの取組(学校サポートセンター、みんなの場)も、ひとまずの役割を終えており、
託児事業である結のいえは湊水産株式会社の事業所内保育園として保育事業を続けます。
石巻市の震災復興計画も再生期から発展期に入り、「もとに戻す」から「先に進む」というフェーズに変わりました。
https://www.city.ishinomaki.lg.jp/cont/10181000/8235/99hukkoujyoukyou_full.pdf
石巻での活動は幕を閉じますが、プロジェクト結コンソーシアムの活動は続きます。
2020年のテーマは「記録」です。
これまでの9年間の記憶を記録に残す1年にします。
3,000日以上の月日は、記憶をどんどん過去のものにしてくれます。
何が起きて、何をして、その結果どうなったか。
私達のこの9年の取り組みを総括する1年にします。
次の大きな災害に備えて、取り組んできたことやそこから得られた知見を後世に記録として残す活動を始めます。
当時の写真や記録をできるだけ集め、整理し、大きな災害が起きた後に何をしてどうなったか、ということを残します。
どうぞこれまでに結に関わりを持った方々、お持ちの記憶と記録を寄せて下さい。
苦しさや悲しみを思い出すような記録・記憶を呼び起こすこともあるのと同時に、人との繋がりの豊かさや懐かしさを呼び起こす記録・記憶もあるはずです。
いずれにせよ私達の住むこの島国では、人知を超えた災害がやってきます。
みんなの記憶の中にある9年間の歩みを残し、次の災害に備えましょう。
引き続きのご支援ご協力をよろしくお願いいたします。
2020年1月1日
一般社団法人プロジェクト結コンソーシアム
理事長 長尾彰
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