第20期活動報告
期間:11月14日(月)~11月18日(金)
訪問先:石巻市内の小学校や仮設団地集会所
今回20期は学生2人、三菱自動車3人、ソニー2人(ハーフ参加)、一般社会人の方1人の合計8名の方が参加してくださいました。遠く福岡、岡山、長野、愛知などから集まった個性豊かなメンバーで1週間を過ごしました。
午前:【1】小学校へ新品ランドセルの配布・学用品の仕分け
初対面の仲間がお互いで知恵を出し合って、仕分けの作業を行います。
毎日、夕食の後に、1日の活動を振り返って話し合う「振り返り」という時間がありますが、その中で、「今日はこうだったから明日はこうしてみよう!」とその日の反省点を生かして、次の日の予定を立てます。1週間活動を行う中で色々な気づきもあり、新しい発見もあり、充実した1週間でした。
特に20期は「自ら気づいて動くこと」、がテーマとなりました。「そもそもこの活動はどういうことか。これをするにはまずどうしたら気づけるのか。予めリーダーは決めるべきなのか、またはそうでなくてもみんなで自然にできるのか、毎日どうしたら効率良く出来るのか。」話し合いながら過ごしました。こうやってチームで話し合いながら作業ができることも楽しみの一つです。
午前:【2】小学校の先生方の支援
期間中、小学校の先生方のお手伝いにも行きました。2年生のクラスの中に担任の先生とは別に、担当の先生がマンツーマンで付いているとてもラッキーなK君がいます。しばらくの間、この担当の先生がお休みになったため、急遽、結でお手伝いすることになりました。このK君がとってもユニークなんです。よくUFO(?)に乗って移動したり、お腹がすいたらラーメンの絵を描いてそれを食べるふりをしたりしています。一緒にいて1日中楽しませてくれる存在です。
そんなK君と一緒にみんなで授業を受けていると、担任の先生が、教室にあるカーテンが指して「ボロボロだね。直さなきゃね。」と話しはじめ、「震災が起こった直後、学校に避難していた人たちが寒いのに身体を暖めるものがなにもなく、カーテンをとってそれにくるまっていたんだよ。」と子どもたちに伝えていました。3月11日から8ヶ月が経とうとしていますが、破れたカーテンを未だに直す余裕もないほど学校の先生方は忙しい毎日を送っています。
午後:「みんなの場」@大橋団地と開成団地の集会所
最近は大橋団地近くの小学校の子どもたちも遊びに来てくれています。
この遊び場で知り合った子どもたちも多く、それぞれ子ども同士でしたい遊びをします。女の子に人気なのはクッキー作り。最近は手芸コーナーも設けて毛糸で髪飾りなんかも作ったりしています。リボンで新体操ごっこをしたりもしています。
ボランティアで集まった参加者は、最初子どもたちとどう接してよいのか分からないと感じていた人が多かったようです・・・でも、遊び場に来る子どもたちは結のビブスをつけていれば、初めて会う人でも、「結の人」と思って接してくれるので、心配はご無用です。無我夢中で、いろいろな遊びを一緒にやって、やっと子供達の名前も覚えて・・・というところでボランティア参加者の1週間が終わります。
20期に参加してくれた人の感想として印象的だったのは、「ここで見た景色をそのまま伝えるのではなく、現地にまだ足を運んだことがない人へ自分なりに味付けをして分かりやすいように伝えていきたい。」というものでした。さまざまな思いを抱いて、活動してくれた20期参加者のみなさん本当にありがとうございました。
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