*以下のレポートは理事長である長尾の個人ブログ「Akira Web Journal」の7月16日のエントリーを転載したものです。

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(撮影:5月30日/宮坂方子)

湊水産株式会社の3階、従業員休憩室をプロジェクト結の拠点としてお借りしている。畳の部屋に車座になってどの学校をどのルートで誰がまわるか、を作戦会議。6月が近いというのに、朝はまだまだ寒い。ストーブを囲む。

 

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(撮影:5月30日/宮坂方子)

プロジェクト結の長老、博報堂の上木原さん。ペルーのインディオのよう。上木原さんは決して偉ぶらず、威張らず、説教臭くならず、若者のそばにいて、それでいて言うべきことは言ってくれる、という頼れる存在。そしてかなりの天然。愛すべき大先輩です。

 

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(撮影:5月31日/宮坂方子)

石巻市、吉野地区。まだまだ流されてしまった家の片付けは終わらない。連休を境に、ボランティアの数も重機の数もぐっと減ってしまった。冠水・浸水してしまうこの地域は、あまり人も入れずに片付けのペースもなかなか上がらない。

 

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(撮影:5月31日/宮坂方子)

同じく石巻市、吉野地区。大潮と台風6号が重なり、旧北上川の決壊という事態には至らなかったものの、地盤沈下の大きい地区は軒並み冠水している。深いところで80センチほど。アクセルを思い切りふかして一気に水たまりを通り抜けないと、マフラーから浸水してエンストしてしまう。そうなったらおしまい。この車はトヨタのRAV4で、セダンに比べると車高が高いので何とか通り抜けることができます。左前方のMOVE(軽自動車)は水に突っ込むのをためらっていました。

 

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(撮影:5月30日/宮坂方子)

日和山から門脇地区を臨む。自衛隊の重機はほぼ撤退している。全壊・半壊の住宅と流された車を撤去し、門脇地区はほとんどが更地になろうとしていた。

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(撮影:6月1日/宮坂方子)

南三陸町、志津川。石巻と違い、南三陸は全壊家屋が多く、その撤去はまだまだ進んでいない。これからこの街並みはどう変わっていくのだろうか。

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(撮影:6月1日/宮坂方子)

南三陸町立歌津中学校。校長室を目指す。

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(撮影:6月1日/宮坂方子)

南三陸町立歌津中学校の校庭には、仮設住宅の建設が進み、ほぼ完成していた。避難所から仮設住宅に入居し、新しい問題や課題が発生する。例えばコミュニティの分断。仮設住宅への入居は抽選制のため、自分が今までいた地域の仮設に入居できるとは限らない。見ず知らずの人と同じ軒を共有しながら暮らすことになる。

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(撮影:6月1日/宮坂方子)

歌津中学校の阿部校長による南三陸町の町民憲章。

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(撮影:6月1日/長尾彰)

株式会社ガーラ湯沢様から歌津中学校にマイクロバスを無償貸与していただきました。7月23日までの期間、スクールバスや地域の方々の足として活躍してくれます。

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(撮影:6月1日/長尾彰)

こちらのバスは神立高原スキー場株式会社様からの無償貸与。

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(撮影:6月1日/宮坂方子)

今回、歌津中学校にマイクロバスを届ける、というプロジェクトのキーパーソン、ホテルアルパインの横田支配人。twitterでバスの貸与を求めたところ、早速に動いてくださった。結果、2台のマイクロバスを歌津中学校にお届けする、ということができました。南三陸町の志津川、歌津地区は津波の被害が大きく、子どもたちは通学にバスが欠かせない。しかしJRの代行バスは子どもたちや学校の都合に合わせてダイヤを組んでいるわけではないので、バスの時間に合わせて子どもたちの活動が制限されてしまう。例えば部活。バスの時間に合わせると、部活の時間はほぼ無いに等しい。土日は通学バスは運行されないので、土日の部活もできない。今回、このバスが2台、歌津地区に届くことで、保護者や地域の方がバスを運転し、通学や買い物の足の助けになる。それもこれも、最初に動いてくださったこの横田さんのおかげだ。何かが始まるときは、必ず誰か1人の行動から始まる。

 

 

 

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(撮影:6月1日/宮坂方子)

元男子バレーボール全日本監督の寺廻太さんもプロジェクト結のメンバーです。今回、宮城県での部活支援を実施するための調査と打合せのために帯同していただきました。歌津中学校で急遽、女子バレーボール部の指導をすることに。生徒たち、緊張しています。

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(撮影:6月1日/宮坂方子)

結の現地メンバーも一緒にストレッチ。歌津中学校の体育館はまだ避難所として使われているので、グラウンドの片隅でバレー部は練習をしています。

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(撮影:6月1日/宮坂方子)

寺廻さんは、「情熱」の人です。熱く、厳しく、面白く指導をしてくれます。

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(撮影:6月1日/宮坂方子)

寺廻さんはこの日の夜、仙台に宮城県バレーボール協会との打合せをしに戻りました。継続した支援ができるように(特に部活支援)動いてくださっています。寺廻りさんのスパイクを受けた歌津中学校女子バレー部の生徒たち、喜んでもらえただろうか。

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(撮影:6月15日/長尾彰)

石巻市立北上中学校。北上中は津波の被害は受けなかったものの、地震そのものの揺れで被害を受けた。音楽室の天井は抜け、断熱材とそれを支えるアルミの補強材が天井から飛び出し、楽器を壊してしまった。3ヶ月経ったが修繕の目処は立たず、立ち入り禁止のままにしている。

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(撮影:6月15日/長尾彰)

北上中学校の情報実習室。ここも天井が崩れ、立ち入り禁止。写真には映っていないが、デスクトップPCがモニターといっしょに床に散乱している。

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(撮影:6月15日/長尾彰)

北上中学校の対岸には、大きな被害があった大川小学校(7月11日付けのニュース)が見える。目の前は北上川。

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(撮影:6月15日/長尾彰)

北上中学校の多目的ホールには、支援物資が置かれている。仮設住宅が建ち始めたため、体育館の避難所は閉鎖されたがそこに残された支援物資は残されたまま。プロジェクト結は石巻市教委から委託を受け、市内の各学校をまわりこういった「過剰供給」の支援物資を引き取り、仕分けをし、各学校に再配布する、という支援を行っています。

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(撮影:6月15日/長尾彰)

北上中学校の体育館。卓球部、バレー部が練習している。子どもたちはとても純朴で、素直で、シャイ。

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(撮影:6月16日/長尾彰)

塩竈フットボールクラブに知人を通して繋がった元ベガルタ仙台の岡山一成選手と遊びに行く。この2週間後、岡山選手はコンサドーレ札幌へ入団を決め、「昇格請負人」よろしく活躍を始めた。

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(撮影:6月16日/中川綾)

Jリーガーとサッカーをする、という喜び(笑)岡山選手はプロジェクト結の賛同者でもあります。

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(撮影:6月16日/長尾彰)

塩竈フットボールクラブの小学生たちと。

 

 

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