期間:10月24日(月)~10月28日(金)
訪問先:石巻市内の小学校や仮設団地集会所

18期は社会人が5名(その内、カナダからのボランティア参加者が1名)、大学生1名の、合計6名の方が参加してくださいました。学生の方以外、全員女性という大変『華』のある期となりました。

午前:小学校へ新品ランドセルの配布・学用品の仕分け
午前中の活動の中心は、前期から引き継がれた新品ランドセルの仕分け作業でした。寄付として送られてきた新品ランドセルを、来年小学校に入る子どもたちに渡すために、学校毎に必要な数,色を用意してまとめます。ランドセルは、12個を1つのダンボールにまとめて運ぶので大変重くなります。
ランドセルは保管のため、建物の2階に置かれていたのですが、配布に際し、1階に運ぶことになりました。これが女性の力では厳しく、時間と体力を使います。そこで18期では、「毛布作戦」と名付けられた、ダンボールを毛布でくるみ、階段を滑らせながら運ぶ方法を実践しました。この作戦は、見事大成功で、作業の効率も良く、連携がとれた素晴らしいチームワークでランドセルを運び出すことができました。
このような作業には、マニュアルというものがないので、あるものを最大限利用し、チームワークで課題を解決していくということが本当に大切です。18期のメンバーは、指示を待っているという方がほとんどいなく、自ら考えて動くことができました。自分にできることを考え、自分のできる範囲で、できることをする18期のメンバーでした。

午後:「みんなの場」@大橋団地、開成団地集会所
2時30分から5時30分の間で、恒例の活動となっている「みんなの場」― 子どもたちが遊ぶことができたり、大人たちがほっこりできるような場所づくり―の支援を行いました。
学校が終わり、そのままランドセル姿で飛び込んできてくれる子どもや、今日は何しようかなと言って友だちと一緒に来てくれる子どもたち、また、 PCAT(日本プライマリ・ケア連合学会 東日本大震災支援プロジェクト)の看護士と臨床心理士の方が行っている『健康相談カフェ』に訪れる、大人たちの姿も多く見受けられました。このようにして「みんなの場」は、連日大賑わいでした。
「みんなの場」で子どもたちに特に人気なのは、クッキー作りです。作って楽しい、食べておいしいクッキーは早く来た子から順番で作っていきます。子どもたちの個性あふれるクッキーの形には毎回楽しませてもらっています。

今後は、地域のコミュニティ作りを目指し、みんなの場をもっと多くの方たちに利用してもらいたいと考えています。現在は各集会所の掲示板で、みんなの場やイベントの開催をお知らせしたり、チラシのポスティングなどを行っています。大人や子どもが、自由に訪れて、世間話をしたり、お茶などを飲んで、気軽にコミュニケーションがはかれる、そんな場になってもらえたらよいなと思っています。

18期のボランティアメンバーの皆さんは、それぞれ自分自身で考えて必要な行動ができる方ばかりでした。そんな中で、学生1人で参加してくれた「けんちゃん」は多くのことを学び、感じ取っていったそうです。彼は、「ボランティア活動」ということそのものに、大きな意味を感じ、何のためのボランティアなのか―他人のためなのか、自分のためなのか、いろんなことを考え、その結果、とても満足気な様子で帰って行きました。 そして、その後、ボランティアの会に参加したり、少しずつ、結の活動に加わってきてくれています。 「出来ることを、出来るだけ、出来るときに」が、結の活動のモットーですが、その賛同の輪が少しずつ拡がっています。

 

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