2011年夏に行われたアカデミーキャンプの第2弾が、1月4日(水)‐8日(日)に御殿場の国際青少年センター東山荘で開催されました。 アカデミーキャンプは、福島の子どもたちに、「大自然の中で思いきり楽しい時間を過ごしてもらうこと」、また集団生活の中で創意工夫して遊びと学びを体験することを通して、「これから生きていく力を身につけていくこと」を目的として作られたキャンプです。

プログラムの主旨に賛同した多くの大学教員、企業人、アスリートやアーティストたちが、自身の専門的な知識や経験をキャンプの場で真剣に子どもたちに伝え、おとなを含めたすべての参加者が相互に学び合える「最高の学び」を体験する場でもあります。

「プロジェクト結」は、このアカデミーキャンプの主旨に賛同し、実行委員会の一員として運営をサポートしましたので、その模様をお伝え致します。

アカデミーキャンプについて⇒http://academy-camp.org/

●1月4日(水)‐1日め

東山荘からくっきりと見える富士山

午後3時、富士山が綺麗に見える御殿場の国際青少年センター東山荘に、郡山市を出発した元気な子どもたち33名をのせた大型バスが到着しました。 約半数が夏のアカデミーキャンプ経験者とあって、出迎えたグループリーダーやアカデミーキャンプの運営スタッフ達にも、見覚えのある顔がたくさんいて、再会を喜んだり、ハイタッチ!をしたり。 今回初めてアカデミーキャンプに参加した子どもたちもつられて笑顔になって東山荘に入って行きました。

みんなを乗せたバスが到着

これからお世話になるリーダーたちがお出迎え

まずは、キャンプのオリエンテーションです。 リーダーを含め、このキャンプを支えてくれるスタッフの紹介と、この期間中、寝食を共にする「生活班」(男女別)と、さまざまな活動を共にする「行動班」(男女混合)の発表です。 そして、ちょっとゲームをして、夕食タイム。

今回もたくさんの学生たちがグループリーダーとして参加

今回、キャンプ前半は東山荘の1号館という建物で、貸切りでごはんが食べられます。まわるテーブルでバイキング。うーん、とっても豪華な気分で、みんなで食べるから美味しい!

バイキング形式のご飯

そして、夜はお待ちかねの大人気プログラム、日本マイクロソフトによる「キネクト!!」です。キネクト(Kinect)は体を動かして楽しむXbox 360のゲームで、この日のために、マイクロソフトの社員の方がわざわざ遊び方指導に来てくれる熱の入れよう。 レディーガガや、EXILEを踊ったり、ディズニーランドのアトラクションやスポーツゲームも新作が登場して、あっという間に子どもたちは夢中に。 ここで、ホームランを連発してあだ名が「おかわり君」になった子もいましたよ。(笑)

日本マイクロソフトの宇野さんによるゲームはどうやって作られるのかという説明

みんな身体が勝手に動きだす

キャンプで発行されるアカデミータイムスでもキネクトは特ダネに

これで初日の夜から、みんなキャンプモード全開となりました。日本マイクロソフトの皆様、ご家族も一緒に来て下さり、どうもありがとうございました。

 

●1月5日(木)‐2日め

午前中のプログラムは、昨年「プロジェクト結」の石巻ボランティアにも参加してくれた、スーザンこと富安さんによる「箸マナー講座」です。 スーザンは箸文化協会の講師で、普段みんなが何気なくやってしまっている嫌い箸についての説明と、正しい持ち方レッスンを行ってくれました。まず、お箸の正しい持ち方の説明と練習をしたあと、食べにくいお豆腐をうまく食べられるかのチャレンジを行いました。 たった数十分間のトレーニングでしたが、たくさんの子どもたちの箸使いが格段にうまくなり、子どもたちが帰った後に、保護者の方から御礼のメッセージが届いたほどの変わりぶりでした。

箸マナー講座開始!

できるかなあ? / やってはいけない箸のいろいろ(あなたは分かりますか?)

お箸の使い方について興味を持った方はぜひこちらのURLをご覧くださいね。⇒http://hashi-bunka.jp/

午後は、お待ちかね、慶應義塾大学のSFCの田中先生をゲストに迎え、身の回りの品々を使って自動で動くからくり装置をつくる講座です。 説明と制作をあわせて6時間という時間が本当にあっという間に感じられるほど、みんなが熱中しました。ウォーミングアップは、まず手を使わずに隣の人にボールを渡すところから

うまく渡せるかな?

そしていよいよ からくり装置づくり。田中先生が教えてくれたヒントとポイントは次の6つです。 これをやってみると確かにできるのでした。 すごい教えです。

「こまかくわけてつくる」
「みんなでつくる」
「あきらめないで何度もやる」
「まねから学ぶ」
「つくることは、片づけること」
「ものづくりはおわらない」

みんなで相談をしながら、ダイナミックな装置を作っていきます。

だんだんできていくぞ

それぞれの班の中で役割分担(前半担当・後半担当/アイデアマン・まとめ役・作業役)が自然に生まれていたのにはビックリしました。みんなが集中して、あっという間に時間が過ぎ、素晴らしい装置がたくさんできました。

みんなでモノをつくるこのプログラムを経て、子供たちのグループの中における関係性も、キャンプそのものへの姿勢も、変わってきたようでした。

今日は初めて行動班(男女混合)による活動を行いましたが、これから子供たちやリーダーたちのそれぞれの「色」が、キャンプという場でどのように混ざっていくのか、とても楽しみです。

 

 

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