期間  :6月27日(月)~6月30日(木)
訪問先 :石巻市、南三陸町の小中学校や避難所

第3期は、ボランティアの一般参加者募集を目前に、プロジェクト結のコアメンバーを中心とした小規模チームでの訪問となりました。

今回の活動では、午前中は石巻市教育委員会に全国から集まった教育関連物資の仕分け活動、午後は避難所や学校における遊び支援と今後の日常支援プログラムの最終確認を行いました。

 

教育関連物資の仕分けも学び支援のひとつ

まず午前中は物資仕分け支援。

最初はこんな状態だった文房具の山も…

学校のニーズに応じて円滑に発送できるように、細かくノートの種類や大きさに合わせて仕分けします。ここまで細かく種類ごとに分けるのは、学校では授業によって使うノートが違うからです。

少しでも学校の先生方の手間を減らして、すぐに使って頂けるように、みんなで分けます。

物資支援に関しては、各学校のニーズとの適切なマッチングや、タイムリーかつ確実に物資を届けるための物流システムを構築していくことも今後の課題です。

注)プロジェクト結では、現在物資支援を受け付けておりません。物資支援をご希望の方は、文部科学省が運営する「東日本大震災 子どもの学び支援ポータルサイト」をご参考ください。

 

賛同団体プログラムを実施

午後はそれぞれ避難所や学校に分かれて、放課後支援や遊び支援を行います。今回の訪問では、通常の支援活動に加えて、賛同団体からご提供を受けた支援プログラムが二つ実現しました。

 

ひとつは、日本マイクロソフト社のご協力による、体感型エンタテイメントマシン「Xbox360 Kinect(キネクト)」の設置です。

今回、設置させていただいたのは、南三陸町で避難所となっている「ホテル観洋」。

被災地では、公共の交通機関が未だ復旧せず、自家用車も失われてしまったなど、日常生活がままならない状況が続いており、避難所で暮らす方々の運動不足が問題となっています。

直感と身体の動きで操作できるキネクトは、ダンスやボーリングなど多様なスポーツプログラムがあり、運動不足とストレス解消に役立つと大評判。子どもたちはもちろん、大人たちにも大人気でした。

もうひとつは、ファミリーマート社のご協力により6月30日に行われた、石巻市の谷川(やがわ)小学校にて、手紙の書き方特別授業です。

震災後、授業の再開にあたり黒板の購入を要望したところ、ドイツの子どもたちがその募金に協力してくれたことを知り、感謝の気持ちを伝えたいとの要望から、実現したこのプログラム。

当日は多くの報道陣が教室を訪れ、最初のうちは子どもたちも少々緊張の面持ち…。

 

けれども、ファミリーマートの皆さんの丁寧なフォローで、いざ手紙を書き始めると、真剣な表情に変わります。

 

精一杯の感謝の気持ちを込めた子どもたちの手紙は、プロジェクト結を通してドイツの子どもたちのもとに届きます。また、この手紙は「ありがとうの手紙コンテスト」にも出品され、特別授業の様子とともにファミリーマート社のWebサイトで紹介されています。

支援してくれたドイツの子どもたちはもとより、日本の多くの人たちの心に届くことでしょう。

<最後にみんなで記念撮影>

今回ご紹介させていただいたように、少しずつではありますが、プロジェクト結の賛同団体や賛同者、寄付をいただいた皆さまの支援への思いは、確かな形で被災地に届き始めています。

これからも、被災地の子どもたちの思いに寄り添い、多くの思いを結んでいきたいと心に誓うプロジェクト結なのでした。